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セメントコンクリート

ポルトランド・セメントは1800年代初めに英国の煉瓦積み職人によって開発されましたが、その主成分は自然の産物である点では昔も今も変わりません。
工業生産される現在、セメントは建設材料の中でも特に貴重な財産です。限りある資源に感謝と愛情を持って接しなければなりません。
またセメントは非常にデリケートな無機系の接着剤です。自然の要素を多く持った産物(※1)ですから、その成果にバラつきや不明な部分が多いのは当然のことです。
コンクリートの減水や圧縮強度のテストにおいて、条件の完備された研究所においてさえ、規則正しいグラフ曲線は有り得ないとさえ言われる程です。
特に現場ごとの条件は千変万化ですから、常に原則を忠実に守り、現場管理にベストを尽くすことが大切です。

英国のセメント・コンクリート協会は、生コンを発注する場合、日本のように生コンを外注に依存している国のゼネコンやサブコンに対して、強度を指定しないで単位セメント量と水セメント比(※2)だけを明示するよう警告しています。
これは世界最高の権威であるセメント・コンクリート協会が、後進国などによくあるアンフェアーな生コンに関する制度や慣習(悪徳業者のセメントのピンハネや、水や空気で不当に増量)などから、善意の生コン発注者を保護して守るための云わば安全宣言と受け取るべきです。
デンス・コンクリート(水密コンクリート)(※3)の場合、単位セメント量を300kg以上、水セメント比を55%以下とするよう勧めています。強度に触れていない理由は、この配合条件なら一般建築に必要な構造上の強度と目的の機能は常に達成されているからです。

本来ポルトランド・セメント自体はコンクリートのために開発された物で、その昔は手練りのプレーン・コンクリート(※4)でした。
現在では生コンプラント、生コン車、圧送ポンプ車等により機械化され、大体均質なコンクリートが打設されるようになりましたが、その反面、作業能率、省力化、経済性等に力点が置かれ、セメントとコンクリートの本質を見失うことも懸念されます。その目的物の要求に応じて誠実に丁寧に、心をこめて打設することが重要になります。

一般的に生コンクリートを注文すると、その中にはプラスティサイザー(※5)として何らかの混和材が混入されていますが、水密性、高耐久性のコンクリートを要求する場合は、ピュア・プラスティサイザー(※6)(非空気連行性減水剤)の混入を指定することをお勧めします。
常識的に考えてみても、コンクリートは水分と空気量を極力抑えて、強度・密度を増大した防水性の高いものが良いに決まっています。そうすることによって鉄筋の拘束力を強化し、鉄筋の保護をも可能とするからです。

コンクリートはひび割れがなければ、当然のことながら水は通しません。
しかし、セメント・コンクリートは大なり小なりひび割れが発生します。セメント・コンクリートの宿命なのです。

しかし、その宿命は、設計者が熱意を持ってコンクリートの目的とする品質を要求し、施工業者の理解と指導力も重要ですが、打設に関係するすべての人達が一体となって情熱を注ぎ込むことで、割れにくく、またひび割れを最小限に抑えられるコンクリートに仕上がるのです。
コンクリートの打設の原則を遵守し、丁寧に打設し、打設後のコンクリート養生を誠実に実行することにより、防水性・機能性の高いコンクリートにできるのです。

  • セメントコンクリート
  • 共通する躯体
  • 過酷な床
(※1)自然の要素を多く持った産物
1mくらいの大きな石を砕くと、小さな石と細かい砂になってきます。元の石に戻すことはできませんが、再生を試みるとすればセメントが必要です。セメントは石(粗骨)と砂(細骨)を一つにする接着剤だからです。
セメントは僅かな水と反応して硬化します。セメントと僅かな水と小さな石と細かい砂を混ぜ合わせた物が乾燥すると、硬くて、云わば人造石みたいなものになります。それがセメント・コンクリートなのです。 接着剤と言われるものの中で、一番経済的な自然の産物なのです。 現在では有機溶剤系の接着剤はたくさんありますが、その接着剤で1mの石を再生してみたらどうなるでしょう。
価格的に80倍から100倍くらいになるでしょうし、およそ石には程遠く、まるで接着剤の塊のようになるでしょう。
(※2)単位セメント量
1立方メートルのコンクリートに必要なセメント量で、単位セメント量として重量で表します。
一般の建築用のコンクリートには300kgから350kg程度のセメントが必要です。
しかし、近年様々な規則の改正に伴い基準値が高くなり、単位セメント量が多すぎる傾向になりつつあります。
即ち、割増強度と温度補正値の上乗せにより、一般コンクリートがますます高強度化しています。
結果的に、単位セメント量が多くなり、セメントペースト率(=セメント・コンクリート中の、セメントと水のペースト状の比率のことで、細骨剤と粗骨剤をぴったり埋め尽くす程度が理想的です。多すぎるとクラックを発生しやすく、少なすぎると空隙が残ります。)が高くなり過ぎて、乾燥収縮クラックの発生につながります。
またセメントは水と反応すると発熱します。過多のセメント量による以上な発熱は、温度ひび割れにもつながります。
単位セメント量として最低300kg(/1㎡)以上は必要ですが、多すぎることは危険を伴うのです。
(※3)水セメント比
生コンクリートに含まれるセメントペースト中の水とセメントの重量比です。
百分率で表されることが多いです。1立方メートルのコンクリートに混入する水の量を単位水量といい、リットル単位で表します。本来コンクリートはセメント重量の25%程度の水で硬化します。
しかし一般的の建築用コンクリートの場合55%から60%前後の水が投入されます。セメント重量の25%前後の水以外は余分な水ですが、コンクリート打設の作業性を確保するためにはある程度の水は必要です。
余分な水の跡は硬化したコンクリート内部に、細かい気泡として残ります。従って
単位水量をできるだけ押さえ、減セメントすることによってバランスのとれた良質のコンクリートを作ることが出来るのです。
(※4)デンス・コンクリート
緻密な=水密なコンクリートのことです。
目的物によっては強度・密度を要求しない場合もありますが、一般建築物にはデンス・コンクリートが求められるのは当然です。しかし、デンス・コンクリートは指定しない限り、あまり使われないのが現状のようです。
(※5)プレーン・コンクリート
プレーン・コンクリートとはセメント・水・細骨材・粗骨材だけを練り上げた、薬剤無添加のコンクリートのことです。
一番自然なコンクリートです。
(※6)プラスティサイザー
生コンクリート中にはセメント・水・細骨材・粗骨材のほかに、流動性・作業性を高めるための薬剤が混入されています。
その多くは空気連行型の混和材=減水剤(AE錠・AE減水錠・高性能AE剤等)ですが、空気連動型とは、コンクリートの中に多くの微細な空気泡を一様に連行させ、コンクリートの流動性を高める薬剤です。単位水量を押さえ、作業性を高めます。しかし、1立方メートルあたり4=5%(40リットル~50リットル)の空気が入っているのです。
決してデンス・コンクリート(水密コンクリート)にはならないのです。
(※7)ピュアプラスティサイザー(コンプラスト211・RP264・XP1000)
空気やその他の有害物(塩化物等)を入れないで流動性を発揮する純粋な(混和剤=減水剤)です。
コンクリートを練る時自然に巻き込む空気は大体1~2%です。
ピュア・プラスティサイダー(コンプラスト211・RP264・XP10000)は、空気連行の力を借りずに流動性、作業性を高める非空気連行型の混和剤です。
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